小説『それからはスープのことばかり考えて暮らした』

※ 極力、ネタバレしません。

小説『それからはスープのことばかり考えて暮らした』

『それからはスープのことばかり考えて暮らした』著:吉田篤弘 (中公文庫)

「サンドイッチとスープ」が出てくる小説です。
何だかこの小説は印象深くて、読み終わってから1ヶ月くらい頭の中に残っていました。登場人物達の暮らしが、私の中でまだ続いているという不思議現象。

「3(トロワ)」という小さなサンドイッチのお店を中心に話が展開していきます。
タイトルにある「スープ」も、じんわりと登場してきます。

ほんと余談ですが、糖質制限が小説の邪魔をする…

パンやスープが出てくると「作ってみたい、食べてみたい」という気持ちになります。

だけど糖質制限が習慣になってしまっていて…

パンを「お揚げ」に代えて作れば糖質オフ!

とか、ついつい現実的なことが頭をよぎってしまいます。
現実(糖質制限)はちょっと置いといて(お揚げに置き換えず)、ストーリーに素直に心を任せて読み進めるように気を付けました。

…小説の感想にもどります

読み終わってからも、登場人物達がまだどこかで生活しているような、本当に平凡な日常を切り取った感じのストーリーでした。

町の風景がいつまでも自分の中に残ります。

ただただ平凡な毎日があって、その平凡な毎日の中に何か小さな「特別」を見出すような話。「すっごいこと」は起きないけど、淡々と読み続けたくなるストーリー。日常をどういう風にカットしたら、こんなに興味深い話になるのか不思議です。

サンドイッチとスープ

そんなに「特別」ってものじゃないのに、だけど「特別」を感じる。
自分のためっていうよりも、誰かのために作った方が、料理はグンと美味しくなるのかな。

やっぱり、食べることと生きることはリンクしてるなぁと感じました。

機会があったら、読んでみてください。
不思議な強さと柔らかさを持つ、お話です。

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